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2019年12月1日(日)

“真実伝えないNHK”

郵政圧力問題 市民らが検証

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(写真)かんぽ不正報道問題を検証した放送フォーラム=30日、東京都内

 かんぽ不正販売を告発したNHK番組に対する郵政グループの抗議を受けたNHK経営委員会が会長を「厳重注意」し、続編の放送が1年以上も遅れた問題を検証する「放送フォーラム」が30日、東京・渋谷区内で開かれました。主催は、市民や放送関係者らでつくる「放送を語る会」。

 元NHKディレクターの戸崎賢二氏が司会を務め、「ゆるがせにできない問題だ。本質は何か、市民としてNHK、放送に対して何を言っていくのか考えたい」と目的を説明。砂川浩慶立教大教授(メディア総研所長)と永田浩三武蔵大教授(元NHKプロデューサー)が報告しました。

 砂川氏は「一番の問題は(続編が1年以上も)放送されなかったことだ」と強調。「放送されずに被害者が増えたことをどう思っているのか」として「第2次安倍政権下で、NHKの最大の罪は“伝えない公共放送”になったことだ」と政権に不利な情報を控える体質を批判しました。

 永田氏は、続編の放送が遅れたのは「トップからの圧力というより、(制作を統括する)大型企画開発センターの自粛ではないか」と推察。「NHK職員は声を上げられない現実がある。しかしいつまでもそれでいいのか」「中の人間はいい番組を放送したいと思っている。職員と市民が一緒になって考える場を作らないといけない」と提案しました。


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