2019年11月29日(金)
修学支援申請で改善
畑野議員質問受け 期限を延長
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2020年4月から始まる低所得者世帯を対象とした高等教育の修学支援新制度について、在学生の申請期限が11月30日であることが周知されておらず、対象となる可能性のある学生が未申請のまま多数残されている問題で、日本学生支援機構は28日、申請期限を12月18日まで延長する旨を各大学に通知しました。
27日の衆院文科委員会で日本共産党の畑野君枝議員が、大学の周知不足で申請が遅れた場合に、申請期限を延長するなど柔軟な対応を求めたことにこたえたものです。
畑野氏は、「事前の説明会があることに、説明会が終わってから気づいた」「昼間にしか説明会が行われておらず、(夜間の学生は)日中仕事をしているため参加できなかった」などの学生の声を紹介し、在学生に対する新制度の申請期間や手続きが周知されていないと指摘。新制度では、従来の制度で未申請、不採択になっていた学生約8000人が対象となるにもかかわらず、「このままでは、せっかく新たに対象になる学生が、そのことを知らないまま支援が受けられないということになりかねない」とし、対応を求めていました。
萩生田光一文部科学相は27日の畑野氏の質問に対する答弁で、申込期限の延長や、来年4月から改めて申請を受け付け、認定された場合はさかのぼって4月分から支援すると答えていました。