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2019年11月25日(月)

高知知事選 松本氏大健闘

野党統一 大きな財産

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(写真)支援者と握手し、感謝の言葉を伝える松本けんじさん=24日、高知市

当選は浜田氏

 高知県知事選が24日投開票され、市民と野党、保守の人たちの幅広い支援を受けた野党統一の松本けんじ氏(35)=無所属新=は猛追しましたが及びませんでした。当選は自民・公明両党が推薦する元中央官僚の浜田省司氏(56)=無所属新=。

 午後8時半ごろ事務所に現れた松本氏が、「共同の力が一歩一歩前に進んでいると毎日のように痛感するワクワクする選挙だった。私たちの共同はさらに強く大きく発展すると確信しています」と語ると集まった支持者から「ありがとう」の声と拍手が湧きました。

 選対本部長を務めた広田一衆院議員は「党派を超え、オール野党で市民のみなさんと一緒にたたかえたことを誇りに思う。この財産を自分たちの政治を実現する第一歩にしたい」と述べました。

 知事選は初めて市民と野党の共闘でたたかわれ、選対本部長に広田氏、副本部長に5野党の県連代表が就任。県内全五つのブロックで共闘体制がつくられ市町村にも広がりました。野党各党の党首ら50人を超える国会議員が続々と応援に駆け付けました。

 松本候補は「ここでいっしょに生きよう。だれ一人取り残さない県政を」のスローガンを掲げ、「安倍政権言いなりではなく、高知のことは高知で決める県政へ」と訴え、共感が広がりました。

 浜田氏は「中央とのパイプ」を強調し、菅義偉官房長官らの応援演説を受けるなど、安倍政権丸抱えの選挙戦を展開しました。

志位委員長がコメント

 高知県知事選について、日本共産党の志位和夫委員長は24日、次のコメントを発表しました。

 一、市民と野党が共同して推した松本けんじ候補が、当選にいたらなかったことは残念ですが、この選挙は、高知県にとっても、日本の政治にとっても、大きな財産をつくった選挙になったと思います。

 一、松本けんじ候補の「ここでいっしょに生きよう。だれ一人取り残さない県政をつくろう」「高知のことは高知で決める」という訴えは、広く県民の心に共感を広げ、今後の県政の転換の方向を示すものとなりました。

 地元で「オール野党」でたたかう体制がつくられ、野党各党の党首をはじめ全国から55人を超える国会議員(元職を含む)が松本候補の応援にかけつけ、心一つにたたかったことは、次につながる大きな財産となったと確信します。

 一、松本けんじ候補勝利のためにたたかったすべてのみなさん、ご支持をいただいたすべての県民のみなさんに心からの感謝を申し上げます。松本けんじ候補が掲げた公約の実践、市民と野党の共闘の発展のために、全力をあげて奮闘する決意です。


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