2019年11月20日(水)
記述式試験導入に懸念
参考人質疑で4人中3人
吉良議員質問
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参院文教科学委員会は19日、大学入学共通テストの記述式試験について参考人質疑を行い、萩原聡・全国高等学校長協会会長、吉田晋・日本私立中学高等学校連合会会長、木村小夜・福井県立大学教授、紅野謙介・日本大学文理学部教授が意見陳述を行いました。4人中3人の参考人が記述式試験導入に懸念を示しました。
日本共産党の吉良よし子参院議員は、プレテストで示された国語の記述式試験は、文科省の求める受験生の思考力・判断力・表現力を測るのにふさわしいのかと質問。木村氏は「実際のところ測れるとは思えない」と指摘。紅野氏は「(情報を)単純化したものであり、多くの問題がある」と述べました。
吉良氏は、記述式試験を共通テストで問う必要性について質問。木村氏は、国立大学の2次試験で国語以外の科目を含め、一定の長さの記述をさせる問題の割合が85・7%であることに言及し、共通テストに記述式試験を入れる根拠はないと述べました。
紅野氏は、記述式試験を行うのに1000人前後が適正規模であるとし、2次試験のみで十分と表明しました。