2019年11月19日(火)
女性記者 提訴に連帯
長崎市 初の「フラワーデモ」
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相次ぐ性暴力への無罪判決に抗議する集会「フラワーデモ」が18日、長崎市で初めて開かれました。同日、長崎地裁で開かれた、長崎市幹部から取材中に性暴力を受けたとして女性記者が市を訴えた訴訟の口頭弁論に呼応した行動です。雨の中、集会には報道関係者や市民ら約70人が参加。被害者への連帯を呼びかけました。
神奈川新聞記者の松島佳子・新聞労連特別中央執行委員は「今日ここに現役の記者たちが集まったのは、仲間である女性記者のためだ」と強調。「夜間の取材で市幹部を訪れ、性暴力を受けた被害者は、夜会ったのは私的な関係だったからだと非難された。なぜ女性の記者だけが、そんなことを言われなければならないのか」と声を詰まらせました。
鹿児島県から参加した女性は「福岡で九州初のフラワーデモが5月にあり、鹿児島でも6月から毎月開催している。今日、長崎でもデモが開かれたことに希望を感じている」と話しました。
原告弁護団の角田由紀子弁護士は「フラワーデモで多くの被害者に会い、弁護士の元まで来る被害者はごく一部にすぎないと実感した。これから市との裁判を頑張っていく」と語りました。