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2019年11月17日(日)

パワハラない学校に

神戸で共産党が教育シンポ

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(写真)神戸の事件から、子どもたちの成長を支える学校づくりを議論した教育シンポジウム=16日、神戸市須磨区

 日本共産党神戸市議会議員団は16日、神戸市内で、同市内の東須磨小学校で発生した教員間いじめ暴力問題を取り上げ、学校内で子どもと教員の人権をどのように守るかを考えるシンポジウムを開催し約250人が参加しました。

 日本共産党文教委員会責任者の藤森毅氏は基調報告で、今回の事件は若い先生を自殺寸前に追い詰めた極めて悪質な事態だと強調。同時に多くの先生が、自分の身の回りであり得る事件だと深刻に受け止めており、全国的な問題だと述べました。「異常な長時間労働で余裕がなくなり、職場がとてもぎすぎすして、パワハラが起こりやすくなる。また職員会議は、管理統制が強く、自由な意見が言えない場になっている」と指摘。この問題は子どもへのパワハラと表裏一体であることも強調し、「指導のために脅かしたり、恥ずかしい思いをさせたり、罰を与えたりしないこと。それを社会全体で共有するべきことが大事だ」と訴えました。

 市立小学校に子どもが通う保護者の尻池直美さんは「先生たちにも、もっと自由に発言する場があればいいと思う」と語りました。元市立小学校教師の桑原敦文さんは「若い先生もベテランの先生も、長所も短所もある。みんなを学校の中で生かすのが、管理職だ」と話しました。日本共産党の味口俊之神戸市議は「事件の後、保護者や地域のみなさんの語り合いが始まっているところが大事。このシンポジウムが、教育を再生し、思いを語る第一歩になればいいなと思います」と語りました。


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