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2019年11月17日(日)

性犯罪規定 見直し要求

山添氏質問 法相「適正に検討期待」

参院法務委

写真

(写真)質問する山添拓議員=12日、参院法務委

 日本共産党の山添拓議員は12日の参院法務委員会で、刑法の性犯罪規定の「見直し」検討をめぐり、「意思に反する性交」が「国家が放置すべきでない重大な権利侵害」だと強調し、被害者の泣き寝入りの背景となっている現行の暴行脅迫・抗拒不能の要件撤廃を求めました。

 山添氏は性犯罪の起訴率の毎年の低下に加え、3月の相次ぐ無罪判決が怒りを広げ、性暴力被害者らによる「フラワーデモ」(毎月11日)が今月は国内27都市だと紹介。当事者が長年被害を誰にも言えず、「死にたい」とすら感じるなど望まない性交自体が「性的自由ひいては個人の尊厳を著しく侵害する」と指摘し、大臣の認識を問いました。森雅子法相は「全ての事件が公の場に出るとは限らないと認識している」などと答弁しました。

 山添氏は、裁判例を指摘し、「同意がないこと」は客観的な証拠や事実に照らして現在でも立証・認定されていると述べ、暴行脅迫要件の撤廃時に「どのような構成要件とするかは研究が必要だが、不同意性交の処罰は荒唐無稽ではない」と強調。ドイツやスウェーデンの刑法改正の状況を紹介し、暴行脅迫要件など「積み残しの課題」は見直し対象かと追及しました。

 森法相は「(検討対象を)現時点で申し上げることは困難」「実態調査を来年春ごろにまとめる」とする一方、「適正に検討されるように期待したい」と述べました。


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