2019年11月13日(水)
「コメ除外」は欺まん
紙氏「米に特権与える協定だ」
参院農水委
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日本共産党の紙智子議員は参院農林水産委員会で12日、安倍晋三首相が成果と誇る「コメの関税撤廃・削減対象から除外した」とする欺まんを追及しました。
政府はミニマムアクセス(最低輸入機会)として、年間77万トンの外国産米を輸入し、そのうちの10万トンを食用米として政府が事実上の関税をかけるSBS(売買同時入札)方式で輸入しています。
紙氏は、TPP合意の際にSBSの運用ルールを見直し新たに加工用として6万トンのSBS米の輸入が可能になったと指摘。日米貿易合意で運用ルールの見直しも取りやめたのかと追及しました。農水省政策統括官は「(日米貿易協定では)何ら具体的な協議はしていない」と答弁し、6万トンの輸入枠は残っていることが明らかになりました。
米国のライス協会が16万5千トンもの受け入れを求めていることを示した紙氏は「米国はSBS米として輸出することが可能だ。日米合意で『コメは除外した』というなら、SBS米の運用見直しもやめるべきだ」と強調しました。
紙氏は今回の協定に「米国は将来の交渉で農産物に関する特恵的な待遇を追求する」と明記されていることに触れ、「米国に特別な権利を与える高圧的な規定だ」と批判しました。