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2019年11月8日(金)

「かんぽ2回目放送せず」

郵政圧力問題 NHK側から伝達

本村氏質問に 衆院総務委

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(写真)質問する本村伸子議員=7日、衆院総務委

 かんぽ生命保険の不正販売を暴露したNHK「クローズアップ現代+」(2018年4月放送)に対し日本郵政グループが抗議し続報中止を謀ったとされる問題で、NHKの大型企画開発センター長が同年8月に「2回目の放送はしない」と日本郵政に伝えていたことが7日、衆院総務委員会で明らかになりました。日本郵政の長門正貢社長が日本共産党の本村伸子衆院議員の質問に答えました。

 番組の事実関係は正しかったのにNHK幹部が率先して郵政側の圧力に屈した形で、自主自律が問われます。

 長門氏は、NHKからの連絡について「8月3日、NHK大型企画開発センター長から日本郵政広報担当者にあった。私自身は同日、その部下から報告を受けた」と答えました。

 本村氏は、郵政側がNHKに圧力をかけた理由について「放送後、かんぽ生命株が値下がりした。さらなる値下がりを恐れたのではないか」と追及。長門氏は「クレームが減っている手ごたえを感じているときに(動画で)詐欺とか押し売りとか元本割れとか、聞き捨てならない言葉があった。これは問題だと協議をして、NHKにクレームをした」と説明しました。

 本村氏は、今年4月のかんぽ生命株の売却益が約4170億円だったことを明らかにした上で「結局、かんぽ生命の株を売却してからNHKは第2弾を放送し、総務省も郵政に本格的な指導をした。NHKも総務省も忖度(そんたく)したと言われても仕方ないのではないか」と疑問を呈しました。


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