2019年11月5日(火)
8中総――第28回党大会議案を提案
共闘の発展と共産党の躍進を
第一決議案 小池書記局長が報告
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小池晃書記局長は、4章からなる党大会・第一決議案(政治任務)の特徴について報告しました。小池氏は「第一決議案は、日々激動する情勢のもとで、市民と野党の共闘を、連合政権をめざす共闘に発展させるとともに、共闘の決定的な推進力であり、日本の政治をおおもとから変革する日本共産党の躍進をいかにかちとるか、明らかにする」と語りました。
第1章は、日本の政治を変える二つの大仕事として、共闘の発展と日本共産党の躍進を呼びかけています。
決議案は、今大会期は(1)市民と野党の共闘を野党連合政権を実現する共闘へと質的に発展させる(2)次期総選挙で「850万票、15%以上」の得票を実現し、日本共産党そのものの躍進を勝ち取る―という二つの大仕事に取り組み、その目標を成し遂げることを提起しています。
小池氏は「わけても、党の躍進は党独自の任務であり、国民に対する責任だ」と強調し、「全党の総力をあげて党躍進の流れを切り開こう」と呼びかけました。
第2章は、戦後最悪の安倍政治を終わらせ、野党連合政権を実現することです。
決議案は、安倍政権の7年間はあらゆる分野で史上最悪の暴政だったとして、これ以上延命させてはならないと強調。政治的立場の違いを乗り越えて、安倍政権を倒し、新しい野党連合政権をつくることが切実に求められていると指摘し、「今後の共闘の発展にとって最大の課題は、野党連合政権の合意をつくることである」として、野党連合政権に向けた話し合いを呼びかけています。
第3章は、激動する内外情勢のもとで、日本共産党が果たすべき役割について提起しています。
決議案は、安倍政権の暴走の根底にある「アメリカいいなり」「財界中心」という二つのゆがみ、「歴史逆行」という古い自民党政治の行き詰まりが深刻になっていると解明。共産党は(1)直面する緊急の政治課題の共同のたたかいと、市民と野党の共闘を発展させる(2)自民党政治のゆがみをただす根本的改革の展望を明らかにし国民の多数派をつくっていく―という「二重の役割」を果たすとしています。「統一戦線」で政治を変える立場を貫く共産党の躍進は、共闘発展の推進力となること、また、21世紀の世界の平和と進歩への貢献となることを明らかにしています。そして、資本主義を乗り越える展望を語り広げる党の役割を正面から訴えようと呼びかけました。
第4章は、「市民と野党の共闘勝利」と「日本共産党の躍進」の二大目標を一体に取り組むとした総選挙方針です。
決議案は、(1)「積極的支持者」を増やす日常活動の強化(2)国民のたたかいを発展させる中で「二大目標」に挑戦する(3)「比例を軸に」をつらぬき、「850万票、15%以上」の実現を(4)小選挙区では、野党共闘の勝利と、共産党議席の大幅増をめざす(5)あらゆる選挙で女性議員を増やすことを提案。地方選挙のとりくみを日常的に強化するとともに、選挙方針を抜本的に発展させることを提起しました。この中で、新しい情勢にふさわしい方針の発展として、後援会活動について「『日本共産党後援会』としての活動を選挙戦の基本としつつ、必要に応じて、党議員・候補の個人後援会をさまざまな名称、形態でつくり、幅広い方々と力を合わせる活動にもとりくむ」としています。
小池氏は「全党が力をあわせ、党創立100周年に向けて、総選挙と参議院選挙で、自民党政治に代わる新しい政治への扉を開く、素晴らしい勝利をつかもう」と呼びかけました。
第一決議案 政治任務(骨子)
第1章 日本の政治を変える二つの大仕事―共闘の発展と日本共産党の躍進を
(1)市民と野党の共闘の到達点と、共闘を前進させながら党を躍進させる課題について
(2)日本共産党の躍進で、市民と野党の共闘を発展させ、新しい政治への道をひらこう
第2章 戦後最悪の安倍政治を終わらせ、野党連合政権を実現しよう
(1)日本社会を根底から破壊する、戦後最悪の安倍政権を倒して、新しい政治を
(2)市民と野党の共闘が直面する課題―いまこそ政権問題での前向きの合意を
(3)野党間の政策的な合意はどこまで来たか―野党連合政権がめざす政治転換の方向
(4)草の根からの国民の世論とたたかいで、野党連合政権への道をひらこう
第3章 内外情勢の激動と日本共産党の役割―党躍進で日本と世界の進路をひらこう
(1)日本の政治の二つのゆがみ「アメリカいいなり」「財界中心」と歴史逆行をただす
(2)「統一戦線」で政治を変える立場を貫く党の躍進は、共闘発展の推進力に
(3)日本共産党の躍進は、21世紀の世界の平和と進歩への貢献となる
(4)資本主義を乗りこえる展望を語り広げよう
第4章 総選挙方針―「市民と野党の共闘勝利」と「日本共産党躍進」の二大目標を一体に
(1)来たるべき総選挙の「二大目標」を一体的に取り組み、達成しよう
(2)地方選挙の取り組みを日常的に強化し、草の根から野党共闘の前進と党躍進の流れを
(3)新しい情勢にふさわしく、選挙方針を抜本的に発展させよう
(4)全党が力をあわせ未踏の道を開拓し、勝利をつかもう