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2019年11月2日(土)

台風19号 農地の稲わら被害 公費処理

紙氏に農水省回答 農家負担なし

 台風19号で田んぼから流出した稲わら等が農地に大量に堆積し、営農再開に支障が出ている問題で、政府が農家負担がないように処理費用に補助金を支出することがこのほど、分かりました。日本共産党の紙智子参院議員の問い合わせに農水省が答えて判明したものです。

 台風19号の直撃で河川が氾濫し、稲刈り直後の被災地では、農地に大量の稲わら等が堆積する被害が発生しています。農民運動全国連合会は、農地に堆積した土砂や災害ゴミなどの処理を公費で行うよう政府に要請。紙氏が視察した宮城県大崎市でも、農地が稲わらや木材で覆われ、排水作業ができないなどの悲痛の声が寄せられていました。

 紙氏の問い合わせに、農水両省は、持続的生産強化対策事業(産地緊急支援対策)による支援対象に、稲わら等の処理費用を含めると回答。事実上、農家の負担なしで処理できることになります。

 農水省は、JAに稲わら等の堆積物を効率的に収集するため、管内組合員の有志による収集チームをつくるよう要請。収集に要する費用は農水省の補助対象事業で支援し、収集チームに対しては、適切な労賃を支払うよう呼びかけるとしています。


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