2019年11月1日(金)
民間英語試験導入 延期を
野党・会派が合同院内集会
高校生も参加
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日本共産党、立憲民主党・国民民主党などの共同会派は31日、「英語民間試験の延期を求める会」と題した緊急院内集会を開き、野党議員は大学入試共通テストへの民間英語試験の導入を延期に追い込もうと訴えました。集会には、当事者である高校生も参加。予備校講師と高校生4人が発言しました。
日本共産党の畑野君枝衆院議員は、萩生田光一文科相自身が、試験導入による経済・地域格差を否定できなかったと指摘。「導入そのものが『身の丈』のほどを受験生に求めるような格差をはらんだものだ」と訴えました。不透明な決定過程の解明は国の責任だとし、「断念させるために全力を尽くす」と力を込めました。
立憲民主党の安住淳国対委員長は「教育の不平等こそ最も憎むべきもの。声を聞いて、国会でしっかり対応したい」。国民民主党の城井崇衆院議員は「本来の政治の役割は教育格差の是正。何としても制度の延期を実現する」と述べました。
2年生の男子生徒は、友人とネット上で署名活動を開始。わずか6日間で、すでに3万7千人分の署名を集めました。「みんなおかしいと思っている。声を上げることしかできないが、実際に変えてくれるのはみなさん」と期待を表明しました。別の2年生の男子生徒は、萩生田氏の「身の丈」発言に関して「大臣は言ったことを撤回できるが、僕たちは不当な基準の下で大事な人生の節目を決められる。それはなかったことにはできない」と強調し、「立ち止まって制度を見直してほしい」と訴えました。