2019年10月31日(木)

“自衛隊を中東にやるな”　官邸前

（写真）「自衛隊の中東派兵やめろ」と抗議する人たち＝30日、首相官邸前

　安倍政権が自衛隊を中東ホルムズ海峡に派兵しようとしていることに対して３０日夜、首相官邸前で緊急抗議が行われました。２５０人(主催者発表)が「国会の議論なしに海外派兵をすることは許されない」と訴え、「自衛隊は中東いくな」と声をあげました。主催は、総がかり行動実行委員会です。

　イラン情勢をめぐり、米トランプ大統領がイラン沖に「有志連合」を送ると表明し、各国に参加を要請。日本政府は、有志連合には参加しないとしながらも、独自で自衛隊派兵を検討しています。

　主催者あいさつした共同代表の福山真劫（しんごう）さんは、国会での議論もなしに派兵を決定しようとしていると指摘。「許すわけにはいかない。声をあげていこう」と呼びかけました。

　日本国際ボランティアセンター（ＪＶＣ）代表理事の今井高樹さんは、海外での人道支援活動の経験から、自衛隊が海外へ行くことで、日本を見る現地の人たちの目が変わってしまうと指摘。「米国に追従して、軍事行動をしていると見られるからです。自衛隊の海外派兵は違憲であり、反対します」

　日本共産党の井上哲士参院議員、立憲民主党の大河原雅子衆院議員が参加しました。