しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年10月22日(火)

被災者訪ね健康相談

長野医療生協ボランティア

台風19号被害

清掃・片付けも

 長野市の長野医療生活協同組合は、台風19号の災害対策本部を設置し、被災者宅の清掃・片付けボランティア、組合員の訪問活動など懸命に支援活動を続けています。


写真

(写真)片付け作業中の住民と対話するボランティア=20日、長野市

 20日朝はボランティアスタッフ55人が集合。看護師の「健康相談ボランティア」と、泥出しボランティアへ、浸水被害の大きかった長野市豊野、長沼地域に向かいました。

 看護師による「健康相談ボランティア」は19日から開始。「看護師」のゼッケンを着け、リュックには持参した血圧計、配布用マスクなどを持ち、地域をまわりました。長野県民医連事業所からの看護師も加わり、20日は13人で訪問しました。

 「健康の不安はありませんか」「眠れていますか」などと話しかけます。「最初に『ここのお宅の方ですか』と聞くのよ」と藤本二三子さん。家族や友人、ボランティアの人が片付け作業をしているので、邪魔しないよう気を配りながらの訪問行動です。

 住宅地で行動中に「看護師さんですか」と声をかけられました。けがをした人が居るとのことで、ボランティアの人と一緒に家を訪問。応急手当てを行い、病院に受診してもらうようにしました。

 「寝ていたら、畳がびしょびしょにぬれて、『大変だ』と避難した」と当時を語る人。「家の片付けは、重くて大変。ぬれたカーペットは、おとな4人がかり。災害ゴミの置き場に運ぶのも大変だった」「子どもの学校も始まるけど、どうしよう」など、大変さや不安の声も聞くことができました。

 「血圧を測りましょうか」と看護師が語りかけても、「もし『高い』と言われたら、いやだから」と渋り、家族にうながされて測定する人もいました。測定してみたら、いつもより高い血圧の人もいました。「数日前に薬をもらいにいった」と、健康管理に気を付けている様子もわかりました。

 訪問行動を終えて、参加者で実情を出し合い交流しました。「話しているうちに涙ぐむ方もいて、気持ちを張り詰めていたんだなぁと感じた」「普段の生活が戻るまで、長い支援が必要だと感じた」などの感想も出されました。

 (長野県・北村範子)


pageup