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2019年10月17日(木)

遺骨収集体制 見直しを

シベリア抑留 院内で集会 小池書記局長あいさつ

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(写真)シベリア抑留・遺骨収集と実態解明の課題を考える集会であいさつする小池晃書記局長(右)=16日、衆院第2議員会館

 厚生労働省のシベリア強制抑留戦没者の遺骨収集事業で「日本人でない」遺骨が大量に判明するなか、「シベリア抑留・遺骨収集と実態解明の課題を考える」院内集会が16日、衆院第2議員会館で開かれました。5月末から厚労省のシベリア埋葬地調査団に参加した元抑留体験者で元利尻町議(北海道)の吉田欽哉さん(93)が特別報告しました。

 吉田さんは、シベリアに4年間強制抑留され、そのうちウスカオロチスカヤでソ連将校に命じられて、亡くなった仲間の遺体を掘り返して別の墓地に移しかえる作業に従事しました。今回の調査団としてウスカオロチスカヤにいった様子を発言。永久凍土となった同地での発掘作業の困難さをのべ、日本政府とロシア政府が連携する取り組みにするよう求めました。

 主催は、シベリア遺骨問題懇談会。厚労省社会・援護局から遺骨収集の問題点などについて報告があり、参加者と意見交換しました。

 院内集会には自民や立憲民主など超党派で衆参国会議員が参加し、あいさつしました。日本共産党の小池晃書記局長は、「シベリアにはいまだに4万人をこえる遺骨が現地に残されているが、いまの遺骨収集のペースでは200年以上もかかるといわれている。今回の遺骨取り間違えは、決して許されないが、構造的な問題だ。今後の遺骨収集の体制について抜本的な見直しを超党派ですすめていくべきです」とのべました。


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