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2019年10月2日(水)

消費税10%

怒 困 声次々

東京・北区の商店街

写真

(写真)「消費税10%」への思いを聞く街角シールアンケート=1日、東京都北区

 消費税10%初日の1日、本紙は東京都北区の十条銀座商店街で、4択シールアンケートを実施。買い物客や商店主から怒り、困惑の声が次々に上がりました。

 「怒ってる」にシールを貼った女性(82)は「政治家がいいようにやっていると思う。子どもの保育園とか社会保障に使ってほしい」と安倍政権による政治への憤りをぶつけます。

 「困る」にシールを貼った会社員の男性(40)=板橋区=は、持ち帰りや外食で税率が変わる制度が「分かりにくい」とバッサリ。「そもそも消費税を上げて国を保とうとするのが間違い。外国のように医療費が無料だとか見返りがあればいいけど、今はただ上げているだけ。また引き上げられるんじゃないか」と語気を強めました。

給料は上がらず 怒り

増税 口々に不満

大学生「国民に負担が…」

 毎日のおかずから生鮮食品、ファッション、日用品、飲食店など生活に欠かせないお店が立ち並ぶ東京・北区の十条銀座商店街。平日でも人通りが絶えず、にぎやかです。1日、本紙が実施したシールアンケートでは、消費税10%実施に対する心境を「怒ってる」「困る」「変化なし」「平気」の4択で聞きました。

 自転車で通りかかった近所の女性(76)は「怒ってる」にシール。安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に怒り心頭です。「私たちの税金を上げて花見をやってる場合じゃない。被災地で困っている人に使ってほしい」

 一度通りすぎてから戻ってきた大学2年の男性2人組は「10%はヤバい。国民に負担が回ってきている」と「困る」にシールをペタリ。1人は実家から大学に通っていますが、食費や交通費などを自身で払うため「食費を削っている。奨学金も返さないといけないから、どしっとくる感じ」と語りました。

 生後2カ月の赤ちゃんを抱いた30代の女性は「紙おむつや粉ミルク、おしり拭きと、子どもにかかる品の値段が上がるのに、子どもを産めといわれても…」と「困る」にシールを貼りました。

 スポーツ用品店を営む男性(44)は「仕入れ価格が10%になっても、売れ行きを考えると一律に上げられない」と苦労を口にします。「税金の増税分がいくらで何に使われるか見えない。使い方や集め方をこうすれば5%でいいですよという案があれば、下がった方がいい」

 「いや~、真っ青だわ」と言いながら「困る」にシールを貼ったクリーニング店主の女性。「毎日着るワイシャツは10%いただけず、値段を据え置き。お客がよそに行かれると困るしね。もうかってないのに上がった消費税分を納めなきゃいけない。下がってほしいね」と消費税減税への期待を語りました。

 10%でも「平気」にシールを貼った男性(40)。商店街の美容院で美容師をしています。暮らし向きを聞くと「給料が下がり、生活はよくなっていない。給料がそのままで消費税だけ上がるのは困る」。「平気」に貼った理由を「暮らしがよくなる期待を込めて。働いている人の生活がよくなってほしい」と話しました。


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