しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年10月1日(火)

きょうの潮流

 オムライスのおいしい店でした。代々木の党本部のすぐそばで30年近く営業してきた喫茶店が閉店しました。きのうの最終日はなじみ客で行列ができ、店主が一人ひとりに「お世話になりました」と声をかけていました▼近所の喫茶店が次々となくなっていく―。今年は過去20年で最多に迫るペースで喫茶店の倒産が相次いでいるそうです。店主の高齢化、チェーン店やコンビニの攻勢に加え、消費税の増税が苦境に拍車をかけています▼きょうから消費税が10%に引き上げられます。週末のスーパーや量販店は大混雑。少しでも安いうちにと駆け込む庶民、複雑な仕組みに悲鳴を上げる商店。そんな苦労を気にもせず、安倍政権は2度目の大増税を強行しました▼最悪の不公平税制といわれる消費税が自民党によって導入されてから30年余。多くの国民は泣かされ続けてきました。社会保障のためでも財政健全化のためでもなく、ひたすら大企業やお金持ちの減税の穴埋めに使われ、経済を低迷させました▼その悪税がついに2ケタに。1万円の商品を買えば、千円札が1枚消えます。しかも給料は上がらず医療や介護、年金は改悪続き、社会に貧しさと格差がひろがるなかで。「できれば何も買いたくない」。消費者の切なる思いでしょう▼日々の営みや生きる権利さえ奪う税の集め方、使い方。被災者にも追い打ちをかける悪行です。ここでも問われるのは政の本質。くらしを支え国民を守る政治を実現させるためにも共同のたたかいをさらに。


pageup