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2019年9月27日(金)

「制裁下で交渉しない」

イラン大統領、国連で演説

ホルムズ海峡安保構想提唱

 【ニューヨーク=池田晋】イランのロウハニ大統領は25日、国連総会の一般討論演説で、トランプ米政権が核合意を離脱後に一方的に科している「制裁の下では、いかなる交渉もノーだというのがわれわれの返答だ」と述べ、米国が制裁解除しないかぎり、核合意をめぐる交渉には応じないと表明しました。

 ロウハニ師は、米国の制裁について「最も容赦ない経済テロ」と非難した上で、そうした制裁を誇る者による「交渉の呼び掛けは信じられない」と強調。「対話を始める唯一の道は、約束と法の順守に戻ることだ」と核合意に戻るよう米国に要求しました。

 また、トランプ大統領が米イラン首脳会談の実現に意欲を示してきたことを念頭に、「より多くを求めるなら、より多くを与え、払うべきだ」と述べ、核合意の見直しにはさらなる代償が伴うと示唆しました。

 サウジアラビアの石油施設攻撃で悪化する中東情勢について、ロウハニ師は「崩壊の瀬戸際」だとし、航行の自由の確保やエネルギー輸送などで協力する「ホルムズ平和活動(HOPE)」への参加を地域諸国に呼び掛け。「安全保障が米国の武器と干渉によってもたらされてはならない」とも述べ、国連の諸原則に基づく構想だと強調しました。


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