しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年9月26日(木)

「日経」つぎは買わない生活推奨

“経済紙じゃない”ネットで批判続出

 「日経」は23日、ウェブ版に「消費増税に節約で勝つ」と題して「日常生活費を削減するため、まずは買わない生活を」と勧める「消費生活アドバイザー」執筆の記事を掲載しました。「ニンジンの皮」を食べよと勧める記事(21日)に続き、ネット上で批判を浴びています。

 記事は、「『削る余地なんてないよ』という人ほど削る余地はまだ残っている」として、10月の増税まで「がんばって取り組みましょう」と執拗(しつよう)に節約を奨励。「生活習慣」見直しと称し「プチ断食」まで迫っています。

 しかし、買い控え奨励は大企業の売り上げも減らし、「日経平均株価」さえ押し下げかねないもの。このためツイッターでは「経済新聞の記事じゃないですよ」などの批判的意見が続出。また、「『欲しがりません勝つまでは』の復活だよ」などの“戦前回帰”への皮肉や、「消費削ったら増税した意味なくない?」と増税による税収減への懸念とともに、「増税より減税を」「賃上げを」と求める声もあがっています。

 「戦後最長に届く景気回復は安倍政権の経済運営アベノミクスの大きな成果と語り継がれるだろう」(1月1日、電子版)などと安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」を天まで持ち上げてきた同紙が一転、庶民に極端な節約を奨励するのは、「景気回復」局面を自ら否定し、増税負担に耐えられない庶民の生活実態を事実上認めたものにほかなりません。(信)


pageup