2019年9月25日(水)
徴用工問題 日韓学生ら討論集会
「考え、互いに議論が必要」
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徴用工問題について日韓の若者が語り合う討論集会が22日、東京都内で開かれ、20人を超える学生や社会人が参加しました。三つのグループに分かれ意見交換。「日韓の話を思い切りできてよかった」「もっと歴史を勉強したい」などの感想が聞かれました。
あるグループでは現在の日本には反対意見を言わせない風潮があると確認しました。恵泉女学園大学の大学院生(26)は、「家族の前で安倍政権を批判したら、あなたは日本で生まれ育って恩恵をうけている。政府を批判するものじゃないと言われた。ここでは話せるが、外に出たら私たちは異端児」と発言。別の女性は「本来は批判が出るのがいい形だと思う。韓国は投票率も高いのでいいと思う」と語りました。
別のグループでは、解決の道筋に向けた取り組みについて議論。被害者が求めているのは真相究明、事実の認定や若い世代への歴史教育だとの意見から、日本、韓国、中国、さらには北朝鮮なども含めた歴史教科書がつくれないだろうかとの意見が出されました。
韓国から参加した全南大学に通うユン・ドンヒョンさん(24)は「歴史の問題では、それぞれ観点の違いがある。でも共通して言えることは、いつのときも私たちは考えて、互いに議論していかなければならないということだ」と感想を述べました。
討論に先立ち、東京大学の外村大(とのむら・まさる)教授が問題提起しました。