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2019年9月25日(水)

国連気候行動サミット 「若者裏切るなら許さない」

グレタさん、首脳ら追及

安倍首相は出席せず

 【ニューヨーク=池田晋】ニューヨークの国連本部で23日に開催された気候行動サミットは、若者とグテレス国連事務総長の対談で始まりました。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)は声を震わせながら、首脳らを厳しい言葉で追及しました。(関連記事)


 「被害を受けている人たちがいる。死につつある人たちがいる。生態系全体が崩壊しつつある。30年以上、何の曇りもなく科学は示してきたのに、どうすれば目をそらし、これで十分だなどと言えるのか」―。

 グレタさんは、長年抜本的な対策を怠ってきた指導者らへの怒りと不信、未来への危機感をむき出しにし、若者の声を代弁しました。

 グレタさんは、首脳らに対し「私たちは大量絶滅のとば口にある。でも、みなさんが口にできることと言えば、お金のことと、経済成長は永遠に続くというおとぎ話だ」と怒りを吐露。「未来の世代の目はみなさんに注がれている。もし私たちを裏切ることを選ぶなら言おう、私たちはみなさんがこの問題から逃げることを許さない」と取り組みの加速を求めました。

 グテレス氏によると、今回のサミットでパリ協定の履行が始まる2020年までに、それぞれの国が定める二酸化炭素排出量の削減目標を上乗せすると発表したのは70カ国にのぼりました。

 ただ、排出国の上位を占める中国は新たな目標を出すには至らず、米国は温暖化そのものを否定し、パリ協定からの離脱を表明しています。

 トランプ大統領はサミットにわずか10分程度出席したものの、発言することなく退席しました。日本の安倍晋三首相は出席しませんでした。地球温暖化を1・5度未満に抑えるというパリ協定の目標達成が困難視される中、世界の市民はこれに逆行する日米両政府をはじめ、各国の政策にますます怒りと批判を向け始めています。


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