2019年9月21日(土)
党国会議員団 リニアの現場調査
岐阜 地域分断・騒音・陥没…
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リニア中央新幹線の中止を含む見直しを求めて、日本共産党国会議員団対策チームは20日、岐阜県内の恵那、中津川、瑞浪(みずなみ)各市の現場を調査し、沿線住民と懇談しました。高橋千鶴子、清水忠史、本村伸子各衆院議員、井上哲士、武田良介両参院議員が参加しました。
恵那市大井町野畑では、リニアが盛り土して半地下構造で通過することによって、地域が分断される影響を住民から聞きました。同地区は、1970年代開通の中央道で地域が分断されており、リニア開通で、さらに分断されます。リニア問題を考える恵那市民の会の奥村正志さんは、地域の分断問題に加え、浅いところをリニアが通ることで「騒音、振動の影響が何もないことはないだろう」と語りました。
岡瀬沢地区では、同地区を地上で通るリニアの騒音問題を調査。地域が求めている地上部全線の防音フード設置にJR東海が応じず、住民らは中心線の測量を認めていません。岡瀬沢リニア委員会会長の可知于(もとむ)さん(79)は「静かな集落を、子子孫孫までそのまま残したい。それが住民の思い」と話しました。
中津川市では、山口トンネルの非常口工事で陥没事故が起きた現場やその周辺の要対策土置き場などを視察しました。現地を案内した岐阜県リニアを考えるネットワーク代表の庄司善哉さん(82)は「リニア本体に比べ断面が小さい非常口トンネルでも陥没が起きた。本体トンネルはさらに難しい工事になる」と指摘しました。
瑞浪市では、日吉トンネルのウランや有害物質が含まれる土砂が排出される現場などを調査、地元住民と懇談しました。