2019年9月6日(金)
黒染め一律指導しない
高校生の声受け 都教委が学校に通知
東京都教育委員会が、「生来の頭髪を一律に黒染めするような指導は行わないこと」などとする通知を都立高校・都立中等教育学校の校長に通知したことが5日、わかりました。高校生の声や、それを受けた日本共産党都議団の質問が事態を動かしました。
都教委指導部高等学校教育指導課長名で出された「人権尊重の理念にたった生活指導の在り方について」と題する通知は4日付。頭髪指導とともに、生活指導の在り方として、生徒の人権の尊重を基本として行うこと、校則を機械的に運用することなく状況に応じて適切に指導することを求めています。
頭髪をめぐっては、都立高校の女子生徒が体験を本紙に語っています。女子生徒によれば、生まれつきの頭髪が学校の校則基準に合わないという理由で黒く染めるよう指導され、疑問を呈したら授業を受けさせてもらえませんでした。
女子生徒から相談を受けた原のり子都議や池川友一都議らが連携して調査を実施。6月12日の都議会本会議一般質問で池川都議が校則問題をとりあげ、「子どもは権利の主体として尊重する必要がある」「女子生徒への指導は重大な人権侵害」「子どもや若者から意見を聞いて(校則に)反映させるべきだ」と迫りました。
小池百合子知事は、子どもはあらゆる場面で権利の主体として尊重される必要がある、と答弁。都教育長は、校則の変更に当たっては生徒の意見を聞くことなどが大切、と答弁していました。
池川友一都議の話 高校生が都政を動かしています。子どもの人権が尊重されるよう、引き続き奮闘します。