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2019年9月6日(金)

米軍ヘリ 基地返還地に着陸

沖縄・国頭村

写真

(写真)返還跡地に着陸した米軍ヘリと米兵=4日午後3時ごろ、沖縄県国頭村(宮城秋乃さん提供)

 4日午後3時ごろ、沖縄県国頭村の米軍北部訓練場の返還跡地に米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のUH1Yヘリ1機が着陸しました。一帯の生態系調査をしているチョウ類研究者、宮城秋乃さんが着陸現場に遭遇し、撮影して判明しました。

 場所は「LZ―FBJ」と呼ばれた着陸帯の跡地。現在は「やんばる国立公園」内です。北部訓練場は2016年末、東村高江等に六つの新着陸帯を建設したのと引き換えに「過半」が返還されました。政府は「負担軽減」を名目にこれらの計画を強行しました。

 宮城さんは「ヘリから米兵が降りるしぐさを見せたが、私をうかがってヘリ内に入って、すぐに飛んでいった」と証言しました。

 岩屋毅防衛相は5日、沖縄県の玉城デニー知事との面談で、「米側から『あやまって着陸した』との説明があった」と弁明。一方、宮城さんは「普段から返還跡地をヘリやオスプレイが低空飛行していた。今回は明らかに意図的で、訓練の一環で着陸している様子だった」といいます。

 「県民の反対を押し切って建設された高江の新着陸帯の訓練は、激しさを増している。返還された土地の旧着陸帯まで使用されるとなると、何が『負担の軽減か』という話になる。あまりにも米軍のやりたい放題で、私たちをばかにしている」と語っています。


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