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2019年8月31日(土)

「慰安婦」・「不自由展」問題

黒岩知事発言に抗議

党神奈川県委と県議団

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(写真)黒岩知事宛ての申し入れ書を渡す井坂団長(中央)と県議団=30日、神奈川県庁

 日本共産党神奈川県議団と県委員会は30日、黒岩祐治県知事が27日の定例会見で、日本軍「慰安婦」の強制連行の事実を否定し、国際芸術祭・あいちトリエンナーレ2019で中止に追い込まれた企画展「表現の不自由展・その後」に対して「(私なら)開催を認めない」などと発言したことに抗議し、撤回を求める申し入れを知事宛てに行いました。

 申し入れ書は、発言を「憲法の表現の自由を否定する点でも、歴史の事実をねじ曲げるという点からも到底許すわけにはいきません」と批判。▽多様な表現の機会を保障することが国や自治体の責務である▽慰安婦問題では1993年の河野談話でも「軍の関与と強制」を認めている▽「平和の少女像」が日韓の市民の連帯の懸け橋になることを願って制作された―ことなどを指摘し、発言の撤回を求めています。

 井坂新哉団長は「知事の発言で、こういう(企画の)開催に公的施設を貸さないという事態に陥ると、大変重大な問題になる。知事の発言が周りに萎縮効果をもたらすことを考え、撤回するべきだ」と訴えました。

 大山奈々子県議は、「『平和の少女像』を『一方的な政治的メッセージ』と受け止めることは友好に逆行する。民際外交を進めてきた本県の知事として踏み込んではならない発言だ」と抗議しました。

 新川容子知事室長が応対し「(発言には)いろんな意見をいただいている」と述べました。


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