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2019年8月29日(木)

「しんぶん赤旗」と党の財政を守るために

2019年8月28日 財務・業務委員会責任者 岩井鐵也

 いま、全党は、志位和夫委員長の日本共産党創立97周年記念講演「共闘の4年間と野党連合政権への道」での解明を力に、「日本共産党の躍進こそ、野党連合政権への最大の力」「共闘の力を強め、日本を救うためにも、日本共産党を強く大きく」と決意を固め、党の自力強化への奮闘が広がりつつあります。とくに、記念講演の最後に、「日本のように、共産党が保守を含む広範な勢力と共闘して、右派反動勢力を倒すたたかいに挑んでいるという国は、他には見当たりません」「前人未到の探求と開拓の道を共に切り開いていこう」と力強く入党をよびかけたときの拍手と歓声は、党の自力強化の今日的な意義への熱い共感からのものであったと思います。

 わが党の果たすべき役割は本当に大きく、非常に大事な歴史的な局面に立っていると思います。そのカナメをなすのが党員を根幹とし、「しんぶん赤旗」を中心にした党の自力の強化です。

率直にお伝えしたいこと

 この点で率直にお伝えしなければならないことがあります。それは、「しんぶん赤旗」は、安倍政権に立ち向かい、日韓問題はじめ国際政治の真実を明らかにし、憲法と暮らしを守るとともに、市民と野党の共闘を発展させ野党連合政権への道を切り開いていくうえでかけがえのない役割を発揮していますが、その日刊紙・日曜版の読者が8月1日の申請で100万を割るという重大な事態に直面し、この後退が「しんぶん赤旗」発行の危機をまねいていることです。そして、「しんぶん赤旗」の事業は党の財政収入の9割をしめるという決定的な役割を担っています。「しんぶん赤旗」の危機は、党財政の困難の増大そのものです。

 「しんぶん赤旗」の後退は、中央も地方党機関も財政の弱化に直結します。党の役割が大きくなり、党活動の強化が求められているそのときにその支えとなる財政が足りない――これほど悔しいことはありません。総選挙をたたかう財政の備蓄もこれからです。この事態打開には全党のみなさんの力の結集がどうしても必要です。

 党の財政には、党員の納める党費、「しんぶん赤旗」と『女性のひろば』など定期雑誌の配達・集金活動と購読料、そして党内外の方々からの募金――この一つひとつに込められた社会変革への思いが凝縮されています。これが党の財政の本質です。企業・団体献金や政党助成金に頼ることのない、しがらみのない財政だからこそ、だれにもどこにも気兼ねなく国民が主人公の立場に確固として立ち、事実と道理にもとづく議会活動や国民運動の中での役割を果たすことができる物質的保障になっています。これは97年の歴史を通してのわが党の誇りです。党の自力の強化が党の財政を支え、綱領路線を堅持し、ぶれずに一貫してたたかうことのできる根本条件なのです。

「赤旗」の現状打開は急務

 「しんぶん赤旗」の現状打開は急務です。参院選のたたかいは党勢拡大の新たな条件と可能性をつくりだしています。それは、ともに選挙戦をたたかった方々の入党や、「しんぶん赤旗」購読の報告が、各地から次々寄せられていることからも明らかだと思います。この8月、党員拡大を根幹としつつ、党の財政の困難をなんとしても打開するために、読者拡大で必ず前進をかちとり、党勢拡大の連続的な前進・飛躍へと転じる契機にするための奮闘を心から訴えます。

 全党の力で「しんぶん赤旗」と党の財政を守ってください。お願いします。


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