2019年8月25日(日)
子どもの尊厳守ろう
日本母親大会始まる
多彩なテーマで分科会
静岡
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第65回日本母親大会は24日、アメリカの核実験で多数の日本漁船が被ばくしたビキニ事件から65年、被災漁船・第五福竜丸が母港だった焼津市など静岡県内の三つの会場で分科会が行われました。こども・教育、くらし・権利、女性と人権、平和と民主主義、見学分科会など多彩なテーマです。全国から4600人が参加しました。2日間の日程です。
「子どものいのちと尊厳をどう守る」と題したシンポジウムでは、心理臨床家の横湯園子さんが、コーディネーターを務め、3氏が報告しました。
名古屋経済大学の望月彰さんは、「子どもの権利条約」が第2次世界大戦で子どもの尊厳が冒され、犠牲になった教訓にたち、子どもの人権を守るためにつくられたと語りました。
掛川亜季弁護士は、国連の子どもの権利委員会総括所見から、日本の子どもたちのいまを分析しながら、日本政府にたいし、子どもへの虐待や体罰、相対的貧困率の高さなど、さまざまな勧告がされていると指摘しました。
NPО非行克服支援センター相談員の伊藤由紀夫さんは、子どもが安心して成長・発達できる環境をおとながつくれているかと指摘。ひきこもりや孤立化が顕著になっていると述べ、居場所をつくることが大事だと語りました。