しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年8月16日(金)

「今からでも快く手を握る」

韓国大統領 日本に対話呼びかけ

光復節式典

 【ソウル=栗原千鶴】韓国が日本の植民地から解放されたことを記念する「光復節」の15日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は中西部・天安市の独立記念館で演説し、「今からでも日本が対話と協力の道に踏み出すなら、私たちは快く手を握る」と語りました。日本企業に賠償命令を出した韓国の最高裁の徴用工判決をめぐり、日韓が輸出規制などで対立するなか、改めて事態の打開に向けて対話を呼びかけた形です。

 文氏は歴史問題について、「過去を顧みることは未来へと進むことだ。日本が隣国に不幸を与えた過去を考える中で、東アジアの平和と繁栄を共に導いていくことを私たちは望む」と強調。「光復は私たちにとってのみうれしい日ではなかった」と語り、東アジアが日本の軍国主義、侵略戦争から解放された日であり、「日本の国民たちも、軍国主義の抑圧から逃れ侵略戦争から解放された」と述べました。

 さらに来年の東京五輪・パラリンピック、2022年の北京冬季五輪に言及。「東アジアが友好と協力の土台を固め、共同繁栄の道に進む絶好の機会だ。東京五輪で友好と協力の希望を持てるよう願う」と述べました。

 また文氏は、日本の輸出管理強化について「協力してこそ共に発展し、発展が持続可能になる。国際分業形態の中で、自国の優位な部門を武器にすれば、平和な自由貿易秩序が壊れるしかない」と批判しました。


pageup