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2019年8月15日(木)

「慰安婦」被害女性の尊厳回復へ

「諦めない、黙らない」

市民ら東京で集会・デモ

 旧日本軍「慰安婦」の被害女性の尊厳を回復し、問題を解決しようと200人の市民が14日、東京都千代田区の日比谷公園で集会を行い、銀座までデモ行進しました。「戦時性暴力問題連絡協議会」と「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」の主催。同様の行動が各地で行われました。


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(写真)日本軍「慰安婦」の尊厳回復を訴える参加者=14日、東京都千代田区

 集会で白梅学園大学の女性(23)は、台湾の盧満妹(ろ・まんめい)さんの「看護婦の仕事があると言われて心が動いた。収入が増えれば母を楽にできると思った。私はだまされていた」という証言を紹介。「私も母子家庭だった。母を助けたい気持ちを利用することは許せない」と述べ、だますことも本人の意思に反することで、強制連行だと指摘しました。

 その上で「人さらいのように家に入ってさらってきて、慰安婦にしたということを示すものはなかった」と安倍首相が述べたことを偽情報、フェイクだと指摘し、「私たちは、フェイクをうのみにするのではなく想像力を持たなければならない」と訴えました。

 全国行動の梁澄子(ヤン・チンジャ)共同代表は「表現の不自由展・その後」の中止問題で「展示が日本人に対するヘイト」という世論があることを受け、「歴史だけでなく慰安婦の30年のたたかいの歴史が否定されている」と訴え、「慰安婦」たちのたたかいの歴史を紹介。運動が世界中の性暴力被害者に広がったことも紹介し、「被害者は『諦めない、黙らない』と言った。私もこの運動を諦めないし、黙らない」と述べました。

 参加した男性(32)は「未来に同じことを起こさないために被害者に尽くすことができるんじゃないか。安倍政権はそれを実行していない」と話しました。


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