2019年8月10日(土)
日本は謝罪と賠償を
ソウルで大学生集会
徴用工問題で要求
【ソウル=栗原千鶴】ソウルの在韓日本大使館前で8日夜、大学生らが「私たちが日本大使館に向かう理由」と題した集会を開き、日本政府に、徴用工被害者への謝罪と賠償や、植民地支配の歴史を清算し、早期解決に向け努力するよう求めました。市民団体「大学生キョレハナ」が主催しました。
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学生たちの手にはろうそくと「NO安倍」のプラカード。そのプラカードの裏には「強制動員、損害賠償は」と書かれており、続く言葉を書き込むことができます。参加者は「歴史の課題だ」「正義だ」「基本を守ることだ」などと書き、意見を述べました。
チョン・イェジさん(23)は、徴用工判決を口実とした日本政府による対韓輸出規制などに抗議するため、市民が始めた日本製品不買運動について友人と話をしたとき、「徴用工問題は日本だけが悪いわけではないと思う」「1965年の日韓協定で解決したのではないか」などの意見が出たと紹介。友人たちを説得するため学んだと語り、「日本は自身の過去の植民地支配の悪い歴史を認めず、謝罪もしていない。日本が歴史を歪曲するとき、私たちは埋もれていく歴史を掘り起こし、被害者とともに声を上げ続けなければならない」と述べました。
高校3年生のキム・ソヨンさん(18)は「昔の人がやったことでも、私たちは次の世代に伝えなければならない」と語り、日本政府に対し、一日も早く謝罪と賠償をするよう求めました。
参加者は集会後、「経済報復を糾弾する」「徴用工被害者に謝罪しろ」などと唱和し、ソウル市内をデモ行進しました。