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2019年8月6日(火)

「表現の自由」を侵害

党名古屋市議団 河村市長に抗議

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(写真)申し入れ書を渡し河村市長に抗議する(右から)さいとう、江上、田口の各市議=5日、名古屋市役所

 国際芸術祭・あいちトリエンナーレ2019の企画展の一つ「表現の不自由展・その後」が展示中止に追い込まれた問題で5日、日本共産党名古屋市議団は河村たかし名古屋市長に抗議し、企画展再開を申し入れました。

 市議団の田口一登団長、江上博之幹事長、さいとう愛子市議が要請書を河村市長(芸術祭実行委員会会長代行)宛てに提出。展示中止の契機は、河村市長が企画展で展示された「平和の少女像」などを問題視し、実行委員会会長の大村秀章愛知県知事に展示中止を要請したことだとして、強く抗議しました。

 党市議団は「憲法21条が保障する『表現の自由』を侵害するものであり、断じて許されません」と主張。市長が展示物の内容を問題にして中止させるのは21条が禁止する検閲にほかならないとして、「行政の長としての資格を欠いたもの」と厳しく批判しました。

 その上で、表現の自由を守る議論の契機となるよう企画展の再開を要請。不当な暴力や脅迫から表現の自由を守ることこそ行政の責任であり、そのための努力を求めました。

 応対した市長室長と観光文化交流局文化歴史まちづくり部長は「市長に申し伝える」と答えました。

 会見した田口団長は「憲法を踏みにじる、絶対やってはいけない行為を市長はやった。この発言が許されれば、戦前の時代が再び来るような非常に危険な事態。まかり通らせることは許されない」と指摘。江上幹事長は「表現の自由、基本的人権を守る市政であるかどうかが問われている」と抗議しました。


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