2019年7月30日(火)
核兵器禁止条約批准早く
オーストリア大統領メッセージ
世界大会に連帯
オーストリアのアレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領が、8月3日から9日まで、広島・長崎両市で開かれる原水爆禁止世界大会にメッセージを寄せました。
同大統領は、核抑止は安全を提供できないということは明白でありながら、核拡散に向けた動きが世界中に広がっていると指摘。
核不拡散の法的取り決めを実施する共通の努力を確信しなければならないと述べたうえで、国連が2017年に核兵器禁止条約を採択したことは世界的な突破口になったと指摘し、すべての国々に対し、できるだけ早く調印・批准をするよう呼び掛けています。
被爆者の努力と献身は、国際法に基づいた世界の多国間秩序の確立に大きな貢献を行ってきたと指摘し、そのおかげで核兵器の時代を終わらせる手段を手にしたと述べ、この秩序を維持し、強化するのは、私たちの責任であり、私たちの子どもや孫たち、そして被爆者に対する責任だとしています。
最後に、核兵器のない未来への希望を共有し、その未来においては、誰であれ、核戦争の恐怖のもとに生きることがあってはならないと述べています。