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2019年7月28日(日)

豊かな生活と学び保障を

滋賀で第50回全私研開会

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(写真)全国から約1200人が集まった全体集会=27日、滋賀県大津市

 第50回全国私学夏季研究集会(全私研)が27日、滋賀県大津市で始まり、全国から約1200人の教職員、保護者、高校生らが参加しました。29日まで開催されます。

 全体集会では、全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の永島民男委員長が「今こそ国家戦略、教育の統制にのみ込まれない、豊かな高校生活と学びが保障される私学づくりが求められている」とあいさつ。

 山口直之書記長は基調報告で、学校における働き方改革が、根本的な教員増を語らず、教員の意識改革やAI(人工知能)などの導入ばかりを言っていると指摘。教師1人当たりの生徒の数が少なければ、それだけ時間をかけて寄り添えることを現場の教職員は実感しているとのべました。「(私学への)経常費助成を拡充させることが、教育条件の改善や教職員増につながる。長時間過密労働で、子どもたちに笑顔で向き合えない状況を打破するには、今の時点では経常費助成をどう上げていくかが課題になっていく」と語りました。

 滋賀県立大学の福井雅英教授が「子ども、若者が『育つ』とはどういうことか」と題して、不登校を経験した女子高校生と対談をしました。

 初めて参加した女性(54)=三重県鈴鹿市=は、中高一貫校で国語の教員をしています。「同僚が、解雇か、ずっと非常勤講師でいるかを迫られたことがありました。そうした問題を解決するための知識や手だてを学びたい」と語りました。


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