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2019年7月27日(土)

悔しい 19人戻ってきて

やまゆり園事件3年 追悼

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(写真)献花台に花を手向け、犠牲者を悼んで手を合わせる人たち=26日、相模原市緑区

 2016年に相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害された事件から26日で3年がたちました。園内の献花台では、神奈川県内などから追悼に訪れた多くの人が手を合わせながら、事件を繰り返させないために、障害があってもなくても共に支え合って生きていける社会の実現を誓い合いました。

 事件直前まで、やまゆり園で短期入所を利用していた羽石江李花さん(33)は、母親の英里さん(61)らと訪れました。江李花さんは、自閉傾向と重い知的障害があります。英里さんは「記憶力はいいので過ごした園のことを分かっていると思う。親として障害のある子を育てるのは大変ですが、楽しくもあり、やりがいもあることを含め、(社会で)話していくべきだと思っています」と語りました。

 事件当時、重傷を負った息子の一矢さん(46)の父、尾野剛志さん(75)=神奈川県座間市=は、重度障害者を受け入れるグループホームづくりなどに向けた国や行政の支援を要望。「重い障害があっても地域で普通に生きていけるように、いずれ障害者福祉の問題を地域のみんなで考えるようになってほしい」と話しました。

 元職員の山本尚治さん(65)は「くやしさを忘れない。亡くなった19人は、全員知っている人たちで一緒に生活していた。戻ってきてほしい」と言葉を詰まらせ訴えました。


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