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2019年7月23日(火)

大激戦勝ち抜いた力は

京都 倉林明子氏

市民との新たな共同

写真

(写真)当選確実のしらせを受け万歳する倉林氏=21日、京都市中京区

 改選数2の京都選挙区は1票を争う大接戦を勝ち抜き、日本共産党の倉林明子氏が「市民との共同」の力で再選を果たしました。

 選挙戦は、倉林氏と自民現職、立憲民主新人の有力3人の争い。倉林氏は6年前の前回選挙から2万7163票増やして、24万6436票(得票率25・83%)を獲得。次点(立憲民主新人)とは1万4082票の差でした。

 選挙は、昨年の京都府知事選からの「市民との共同」が発展。公示に入ると、「昔は共産党と対極にいた」「自分の人生で共産党の応援をするとは思わなかった」という市民や市民団体の人たちが次つぎに応援に駆け付け、「共産党こそが市民運動の仲間。『市民と野党の共闘』を誠実に追求していると確信した」(内富一さん=戦争させない左京1000人委員会事務局長)などと訴えました。

 連日、応援に奔走した、あかたちかこさん(思春期アドバイザー)は「市民との共闘の中で、共産党のぶれない強さと変わる力が発揮された。それが共闘を前に進め、多くの有権者にフラットに政策を届ける力になった」と話しました。

 倉林氏が6年で、消費税滞納の差し押さえ10万件ストップや定置網の補助などを実現したことも新たな支持を広げました。この実績を力に、商店街・団体の推薦は前回選挙の2倍となる21に上り、共産党の組織がない舞鶴市の漁村、大浦地区で40年ぶりに演説会が開かれました。

 倉林氏が当落線上のたたかいにまで持ち込むと、公明党が他候補へ票を回す「共産党落とし」の動きや、「共産党から奪われた議席を取り戻す」(連合京都幹部)など、京都独特の「反共包囲網」が強まりました。

 これに対し、共産党支部・後援会は「自民党が正面の敵。『市民と野党の共闘』を貫く」「自民党を攻めに攻め、攻め抜こう」との姿勢を堅持し、猛奮闘ではね返しました。

 各紙も見出しで「政権と対決姿勢 貫く」(「読売」22日付)、「批判結集 共産死守」(「京都」22日付)と報道。京都新聞の出口調査によると、無党派層の中では最も多い35・2%が倉林氏に投票しました。

 勝利の歓喜の中、倉林氏は「市民との新たな共闘を切り開いた選挙。市民と野党の共闘にこそ安倍政権を変える力がある。たたかいはこれから」と決意を語りました。

 (京都府・岡本大介)


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