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2019年7月18日(木)

トランプ氏の人種差別ツイート

米下院が非難決議

 【ワシントン=遠藤誠二】米連邦下院は16日、トランプ大統領による民主党・非白人女性議員を攻撃した人種差別のツイートを非難する決議を賛成多数で可決しました。採決には民主党議員だけでなく、与党共和党からも4人賛成にまわりました。

共和党からも賛成

 決議は、アイルランド移民の子孫であるケネディ元大統領の「どこにおいても移民は、米国人の生活を豊かに、強力にしている」との記述や、レーガン元大統領の「われわれが新しい米国人への扉を閉ざすなら、われわれの世界での指導力はすぐに失われる」などの発言を紹介。その上で、「新しい米国人と有色の人々に対する憎悪と恐怖を正当化し増幅させるトランプ大統領による人種差別コメントを非難する」とし、「連邦下院は移民とその子孫は米国を強固にしてきたと信じる」と表明しています。

 民主党のペロシ下院議長は採決に先立ち、大統領のコメントについて、「彼は米国の価値観を共有していない。恥ずかしく最低で、人種差別だ」と痛烈に批判しました。

 トランプ大統領は14日、昨年の中間選挙で初当選した進歩派のオカシオコルテス、オマル、タリーブ、プレスリーの非白人女性下院議員についてツイッターに投稿。「民主党の進歩的な女性議員は、最悪で世界のどこよりも腐敗し無能な国から来た。彼女らは、もとの場所に帰り、立て直しにむけ手助けしたらいい」と主張しました。

 虚偽の指摘で、議員と出身国家を侮辱する人種差別の発言に批判が高まりましたが、トランプ氏は16日、「彼女らは米国にいることも去ることもできる。われわれの国を愛し国のため良いことをしなければならない」「あのツイートは人種差別ではない。私の身体には人種差別の骨はない」などと持論に固執しました。

 オカシオコルテス議員は、「大統領、あなたは正しい。人種差別の骨はなく、人種差別の考えと心を頭と胸に持っている」と指摘しました。


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