2019年7月17日(水)
比例躍進、「自共対決」に勝ち抜こう
札幌 志位委員長が訴え
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一票を争う大激戦・大接戦のまま最終盤を迎えた参院選(21日投票)で、日本共産党の志位和夫委員長は16日、札幌市で街頭演説し、比例代表での党躍進で紙智子候補をはじめ7人の当選と、改選数3の北海道選挙区で自民党2議席を許さないと自民候補を猛追する、はたやま和也候補の勝利を熱く訴えました。大通公園を埋めた聴衆から大きな拍手と「希望」と書かれたプラカードなどがふられました。
「戦争させない市民の風・北海道」の上田文雄共同代表が「勝てる候補に力を集中しよう。周りの『何をやっても変わらない』と思っている人に、『はたやまさん、可能性あるよ』と一言いってほしい」と応援しました。
はたやま候補は、元自衛隊員から「安倍首相は許せない。9条は変えさせてはいけない」と熱いエールを受けたことを紹介し、「隊員を戦地へ送るのではなく、送らないですむよう外交するのが総理大臣だ。9条を変える自民に2議席は渡さない」と気迫を込めました。
紙候補は、漁業者が“漁民の暮らしを守るには共産党を伸ばすしかない”とビラを配布するなど支持を広げてくれていると述べ、「みなさんの一票一票が政治を変える力になる。農林漁業を壊す亡国の安倍政治を変えましょう」と訴えました。伊藤りち子比例候補も訴えました。
前日に札幌入りした安倍首相は「日米同盟なんかいらないという政党が共産党。この共産党の候補者と(自民候補が)デッドヒートを繰り広げている。負けるわけにいかない」と語りました。
志位氏は、年金、消費税、家計応援とともに、憲法問題に言及。安倍首相の9条改憲の狙いが、世界に展開する米軍をまもるために「血を流す」自衛隊にすることにあると鋭く告発しました。米国がイラン沖に「有志連合」を結成し日本の対応が問題になっていることに触れ、「トランプ大統領はイランへの攻撃命令を取り消したわけではありません。『有志連合』に自衛隊が参加し、アメリカが戦争を始めれば自衛隊が一緒に戦争をすることになります。そうなれば中東の地獄の門を開く惨禍をもたらすことになる」と警鐘を鳴らし、「自衛隊派兵を絶対に許すわけにはいきません」と強調。戦争をしないと誓った9条を持つ日本が北東アジアでも中東でも平和の秩序をつくるための平和外交に取り組むことが大切だと述べ、「平和への願いは党をつくって97年、一筋に反戦平和を貫いてきた共産党へ」と訴えました。
また、安倍首相が野党共闘を攻撃していることについて、「考え方に違いはあっても国民の切実な願いを受けて一致点で協力するのが本当の民主主義です。野党それぞれ個性があり、多様性があり、お互いに尊敬して一致点で協力する。『多様性の中の統一』が一番強い。未来は野党共闘の方にあります」と強調。
同時に、日本共産党の躍進を熱烈に訴え。「『財界中心』『アメリカ言いなり』という政治の二つのゆがみを大本から正し、憲法に書いてある通りの『国民が主人公』の国、本当の民主主義の国、本当の独立国といえる日本をつくることを大方針として綱領に掲げている日本共産党を大きく伸ばすことこそ、国民の願いを実現する一番の道です」と述べ、比例で党の支持を広げに広げ、選挙区でも市民との共同を強め「自共対決」に勝利し、はたやま候補を国会へ押し上げようと訴えると「よーし」の大きな声援が飛びました。