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2019年7月15日(月)

主張

日本共産党97周年

歴史つくり未来開く党大きく

 大激戦が続く参院選のさなか、日本共産党はきょう創立97周年を迎えました。1922年7月15日の創立以来の歴史には、国民の利益擁護、反戦・平和と民主主義の旗を不屈に掲げ、時代を切り開いてきた歩みが刻まれています。戦前戦後の1世紀近く、同じ名前で活動している日本の政党は他にありません。いま日本共産党は歴史の到達点にたって、日本の命運がかかった参院選で安倍晋三政権に終止符を打ち、新しい政治へ踏み出すために総力を挙げています。市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進をかちとり、希望の未来を開きましょう。

先駆的な不屈のたたかい

 日本共産党が誕生した戦前の日本は、国を統治する全ての権限を天皇が握る専制政治の時代でした。働く人たちへの法律の保護はほとんどなく、劣悪な労働条件と低賃金、過酷な長時間労働を強いられました。女性には参政権をはじめ政治的権利はありませんでした。この中で、主権在民の民主政治と侵略戦争反対の平和の旗を敢然と掲げた日本共産党が生まれたことは、画期的なできごとでした。

 党は創立とともに非合法にされ、容赦ない弾圧で数多くの先輩が逮捕・投獄され、拷問で命まで奪われました。しかし、決して屈することなく戦争反対と国民主権の旗を降ろしませんでした。このたたかいの先駆性は、戦後、主権在民と戦争放棄を原則とする日本国憲法制定のほか、男女の普通選挙権や権利を守る労働法制が実現したことなどに示されています。日本共産党が、ジェンダー平等推進、誰もが人権と尊厳を大切にされる社会の実現を正面から掲げているのも、歴史に裏打ちされた確固とした立場があるからです。

 安倍首相が執念を燃やす9条をはじめとする改憲は、戦後日本の歩みをくつがえす歴史の大逆行に他なりません。米国のトランプ政権の要求に応え、自衛隊を米軍とともにたたかう軍隊にし、日米安保条約を「血の同盟」にしようという危険極まる企てを、絶対に許すわけにはいきません。参院選で、党創立以来、文字通り命懸けで反戦平和を貫いた日本共産党を躍進させ、9条改憲にストップをかけ、憲法を生かした日本外交の道にすすむことが不可欠です。

 国民の願いに反する安倍政治の根っこにあるのは「財界中心」「アメリカいいなり」というゆがみです。日本共産党は、二つのゆがみを根本からただす日本改革の展望と方針をしっかりもっています。消費税に頼らず大企業などに応分の税負担を求め、くらしを支える財源確保の提案ができるのも、日本共産党が財界・大企業に遠慮なくモノが言える党だからです。党をつくって97年、財界献金を一円も受け取っていない、この党を大きく伸ばすことが、国民のくらしをよくする最も確かな力です。

国民利益を守るために

 国民利益の擁護、平和と民主主義、社会進歩のためには、それを妨害する相手がどんなに巨大な権力であっても、日本共産党が正面から立ち向かい時代を前にすすめてきたことは、大きな誇りです。「本気の共闘」を貫き、国民とともに一歩一歩、社会変革をすすめる日本共産党の立場は、期待と信頼を広げています。力を合わせて、歴史的な参院選を必ず勝利しようではありませんか。


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