2019年7月9日(火)
憲法審開催ルール破り 維新 松井代表が要求
「自民がリーダーシップを」
日本維新の会の松井一郎代表は7日のNHK番組「参院選特集」で、衆参の憲法審査会の運営について「全党が一致しないと開かないのではなくて、自民党がリーダーシップをとって憲法審査会を開催すればいい」などと述べました。与野党の合意に基づいて開催されてきた憲法審査会の慣例を破って、自民、公明、維新などの改憲勢力による“強行”開催を主張しました。松井氏は「読売」(8日付インタビュー)でも「憲法9条を議論すべきだ」「時代遅れの国会運営を見直すべきだ」などと発言しています。
安倍晋三首相は、公示後も「責任を持って改憲の議論をする候補者・政党か、責任を果たさず議論しない候補者・政党かを選ぶ選挙である」(4日、福島県での第一声)などと繰り返し、選挙後に憲法審での改憲論議を促進する姿勢を示しています。
松井氏の発言は、選挙で勝てば、改憲勢力だけで憲法審査会での改憲論議を強行する安倍首相の狙いを公然と代弁し、自民党9条改憲案の国会への提示を実現する露払いの役割を果たすものです。