2019年7月7日(日)
選択的夫婦別姓を敵視
これが安倍首相の本音
「女性活躍」を掲げながら、選択的夫婦別姓に後ろ向きな安倍晋三首相の姿勢に批判が集まっています。
6月30日の「ネット党首討論」では、立憲民主党の枝野幸男代表から選択的夫婦別姓の導入の是非を問われた安倍首相は「経済成長とは関わりがない」などと回答。電子版『女性自身』(1日付)が「安倍首相 夫婦別姓への見解に批判殺到 『もはや支離滅裂』」との見出しで批判の高まりを紹介しました。
3日の日本記者クラブ主催の党首討論会では、選択的夫婦別姓の導入への賛否を挙手で問われ、安倍首相だけが挙手せずに反対の姿勢を示しました。
それもそのはず、安倍首相は野党時代に右派雑誌の対談で「夫婦別姓は家族の解体を意味します」と発言。さらに夫婦別姓は「家族の解体が最終目標」、「左翼的かつ共産主義のドグマ(教義)」(『WiLL』2010年7月号)などと敵視する異常な持論を展開していました。
安倍政権と一心同体の改憲・右翼団体「日本会議」も設立当初から選択的夫婦別姓の導入に反対し、10年に「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民大会」を開催。同年参院選の自民党政策は夫婦別姓導入が「わが国を根底から覆そうとする」ものだとして、反対しました。「家」中心の古い価値観の再興こそ、安倍・自民党の本音です。
日本共産党の志位和夫委員長はツイッターに投稿(3日)し、「安倍さんは、『過去の日本の戦争は正しかった』『当時の日本こそ“美しい国”だった』『古い“家”制度がいい』――こう思っているから、選択的夫婦別姓という当たり前のことに頑強に反対しているのです。この首相に退場してもらうことこそ、民法改正の一番の近道です」と批判しています。