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2019年7月2日(火)

LGBT権利訴え15万人

NY史上最多プライド行進

 【ワシントン=遠藤誠二】米国最大の都市ニューヨークで30日、性的少数者(LGBT)の権利拡大を訴える運動の祭典「プライド・マーチ」が、市内で行われました。同祭典史上最多の15万人が行進したと米メディアは伝えました。

 行進者は、マンハッタンの5番街で、LGBTの象徴のレインボー旗などを掲げました。観衆は全体で400万人に及びました。同市のデブラシオ市長やクオモ・ニューヨーク州知事らも行進。日本のNPO「東京レインボー・プライド」関係者約230人も参加しました。

 この日は、西部サンフランシスコ、中西部シカゴなど全米各地でも同様のイベントが取り組まれました。

 今年はLGBTの権利拡大の運動の原点となるニューヨークのバー「ストーンウォール・イン」の弾圧事件から50年にあたります。1969年6月28日、マンハッタン南部グリニッジビレッジにある同店への警察の不当な立ち入り捜査から、「暴動」に発展。同事件は、LGBTの権利拡大運動の発祥となりました。事件については、今年6月、ニューヨーク市警察のオニール本部長が、当時の取り締まりは「差別的かつ抑圧的だった」と公式に謝罪しています。

 LGBTの権利を啓発する「プライド月間」は、この事件にちなみ6月に設定されています。30日は、「ストーンウォール・イン」近くでも2000人が集会を開きました。


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