2019年7月1日(月)
2019参院選 激戦ルポ
質問200回超 政治動かす力
大阪選挙区 たつみさん再選必ず 広がる期待
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「予算委員会が開かれないまま国会が閉会。年金問題を追及されたくなかったからです。都合の悪いものにはフタをする政治を、参院選でいっしょに変えましょう」―。国会が閉幕した26日夕、大阪に駆け戻った、たつみコータロー参院議員(大阪選挙区予定候補)は、大阪市北区の淀屋橋で、山下よしき副委員長・参院議員(比例予定候補)とともに訴えました。
大阪選挙区は改選4議席をめぐり、たつみ議員の他、自民党は比例からくら替えする現職1人に絞り、公明党は現職の再選をめざし、安倍政権の「別動隊」維新の会は現職と新人の2人を擁立し、立民、国民が新人を立てる大激戦です。改憲、カジノ誘致、大阪市つぶしで自公と維新は足並みをそろえています。
たつみ議員は力を込めます。「自公と維新に議席を独占されれば平和、暮らしを守れの声は大阪から国会に届きません。再び国会で働かせてください」
実行力は実証済みです。たつみ氏が大阪選挙区で15年ぶりに共産党の議席を獲得して6年。国会質問は200回超。現場に足を運び、切実な願いを国政に届け、政治を動かしてきました。
企業・団体献金を受け取らない日本共産党の、たつみ議員ならではの働きは「ブラック企業規制」だけではありません。「すべてのブラックな働き方をなくしたい」とコンビニで働く人やオーナーの切実な願いを国会で取り上げ、是正へ動かしてきました。大阪府内約4000店のコンビニを対象にしたアンケート調査が力を発揮し党の提言も発表しました。
「たつみさんは本部がフランチャイズ店に24時間営業を強いることは独占禁止法違反の疑いがあるという公正取引委員長の答弁を引き出し、コンビニ問題解決のしっぽをつかんだ。必ず国会に戻って次の二の矢、三の矢を放ってほしい」(八尾市のコンビニオーナー)。公正取引委員会まで動かしつつある、たつみ議員の活躍に期待が広がります。
自民支持者も熱烈ファンに
いま怒りと不安を呼んでいるのが、年金、子育て・教育費の高さやブラックな働き方。大阪府内での共産党のシールアンケートで小学生が「学費が心配」に、中学生が「年金が心配」にシールを貼って驚いたと演説会で報告されると、会場にどよめきが起きました。たつみ議員の「減らない年金」「くらしに希望を―三つの提案」の訴えが響き合う状況です。大学門前宣伝でも「えっ、学費半減。いいね」「ほんまにできんの」と話題に。大企業、大資産家に応分の負担を求め、米軍への「思いやり予算」廃止で7・5兆円という財源案に「説得力がある」との反応が返ってきます。
たつみ氏の実績
国政私物化の重大疑惑となった森友事件。発端となった国有地がある豊中市で無所属市議を中心に真相解明を求める市民グループ「森友学園問題を考える会」は、「大阪選挙区の立候補予定者の中で、たつみコータロー参院議員が最も森友事件に詳しく、追及をしてきた実績がある」とし、会として応援することを会のニュースに記載。たつみ議員のビラを同封して約1000人に郵送し、選挙はがきも約800枚送って「支持を広げてほしい」と呼びかけています。
昨年の出入国管理法改定案審議に際して、たつみ議員と大阪入国管理局に実態調査に入った難民コーディネーターズ関西の岩田賢治さんは「たつみさんのおかげで、大阪入管のこの間の態度は全然違う。4月から7月で5、6人が仮放免され、大阪が一番多いのではないか」と信頼を寄せます。
追及にほれ込む
熱心な自民党支持者だった経営者にも変化が。安倍政権に愛想を尽かし、規制緩和や森友事件を追及する、たつみ議員の追及ぶりにほれ込み、熱烈なファンに。「何としてもたつみ予定候補の再選を」と知り合いの会社経営者に呼びかけて30人で集会を開き、ポスター100枚、選挙はがき500枚を引き受けました。
知事・大阪市長ダブル選(4月7日投票)の結果を受け、大阪市も堺市もなくす「大阪都」構想をめぐり、公明党府本部、自民党府連執行部が維新に屈服する中でたたかわれた堺市長選(6月9日投票)。日本共産党と「住みよい堺市をつくる会」が自主的支援した候補が維新候補を相手に約45%を獲得。「圧勝」をもくろんだ維新は「接戦」にショックを隠せませんでした。
「維新が『都』構想隠しに終始する中、堺市を守り、教育、子育て、高齢者福祉をさらに充実させようと、気持ちのいい市民の共闘ができた」「負けたのに、次へ向けてどうしようかと、みんなワクワクしている」と、つくる会の丹野優事務局長。「市民1000人委員会」のつどいでは「参院選で反維新候補の応援を積極的に行い、市民間での連携の幅を広げよう」などの意見が相次ぎました。
「基本的には自民党支持だが、安倍政治は、はよ終わってほしい」という浪速産業社長の中野雅司さん。「たつみさんは庶民感覚に近いし、森友問題でも活躍。今後の大阪での『反維新』の共闘を考えても貴重な現職の議席だ」と期待を寄せます。
(大阪府・生島貞治、小浜明代)