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2019年6月28日(金)

“保育の安全”棚上げ

塩川氏 「企業主導型」を批判

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(写真)質問する塩川鉄也議員=12日、衆院内閣委

 日本共産党の塩川鉄也議員は12日の衆院内閣委員会で、企業主導型施設の安全確保体制の問題点を追及しました。

 塩川氏は、2017年度の企業主導型施設への立ち入り調査で、「必要な保育従事者数が確保されていない」「うつぶせ寝への対応を適切に行うこと」など、子どもの命と安全に関わる基本的なことが行われていない施設が一定あると指摘。これらの問題点の改善を現場に確認しているのかをただしました。内閣府の小野田壮政策統括官は、指摘を受けた複数の施設を対象に、午睡時の抜き打ち調査を554施設で実施したと答えました。

 塩川氏は、問題を抱える施設が554もあることは、安全性に懸念がある状況を示していると述べ、調査が改善につながっているのか質問。小野田氏は「(抜き打ち調査の)指摘は口頭で、文書での改善報告を求めていなかった」と実効性のなさを認めました。

 塩川氏は「保育の質を棚上げして量を追求したことが、深刻な実態の大本にある」と批判。宮腰光寛少子化対策担当相は「子育て安心プランに基づく新たな待機児童対策として組まれ、量の拡大に重点が置かれすぎた」と答えました。

 塩川氏は「企業主導型は直ちに停止し、待機児童解消は公立を中心とした認可保育所で図るべきだ」と主張しました。


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