しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年6月27日(木)

ここがいいネ!共産党

弱者に寄り添う すごい

NPO法人ポルノ被害と性暴力を考える会(ぱっぷす)相談支援マネージャー 金尻カズナさん

写真

(写真)金尻カズナさん

 共産党さんの政策「個人の尊厳とジェンダー平等のために」には、私の思いが詰まっていると感じました。漠然と感じていたものを系統的に政策提言として出してくれたのがすばらしいです。個人の尊厳が脅かされている状況を変えていくための集大成だと思います。

 私たちNPO法人ぱっぷすは、アダルトビデオ(AV)への出演を強要された若い女性など性的搾取の被害者を救済する活動をしています。AVは業者が、避妊具なしで性交する様子を撮影し、DVDで販売したりインターネットにアップして対価を得ています。撮影で妊娠したり性感染症にかかる女性がいます。人権侵害で性暴力です。

 出演強要が社会問題になっています。20歳前後の女性が街でスカウトマンに「モデルにならない?」と声をかけられる。水着の撮影をしたら『胸の形も見たいから』とトップレス写真も撮られる。そして契約書にサインするまで帰さない。撮影を拒否すると「違約金を払え」「親にバラす」と脅される。契約を無効にしたくて事務所へ行ったらレイプされ、映像に撮られて販売された被害者もいます。

 若い女性は貧困です。将来不安も大きいから「稼がなくちゃ」という思いが強い。それに「女の子はかわいくなくちゃいけない」と強く刷り込まれている。そのためにはお金がかかります。そうした不安や弱みに付け込む貧困ビジネスです。

 AV出演強要問題を国会で最初に取り上げてくれたのは共産党の池内さおり前衆院議員でした。池内さんは自ら積極的に私たちのイベントに足を運んでくれました。何より弱い立場に置かれた人に寄り添う力がすごく強いと思います。

 AV業者には監督官庁もなく、風営法の適用もないため人権侵害行為は野放し状態です。私たちは監督官庁をつくり、被害の発生や拡大を防止する法的規制、ネットで拡散している動画の削除、被害者相談員の育成を求めています。共産党さんは、政策で取り入れてくれており心強く感じています。聞き手・写真 内藤真己子


 かなじり・かずな 1981年、大阪府生まれ。


pageup