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2019年6月27日(木)

ここがいいネ!共産党

変革のビジョンが進化

名古屋大学教授・市民連合@愛知呼びかけ人 愛敬浩二さん

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(写真)愛敬浩二さん

 市民連合@愛知は、参院選で安倍政権を終わらせ立憲主義を守るために立憲野党の候補を応援しています。低投票率が自公の多数を支えていることから、4人区の愛知選挙区では、野党候補の押し上げのために「投票に行こう」と多くの有権者に呼びかけています。

 共産党に期待するのは、今の社会を変えるオルタナティブ(代替)なビジョンを示すことです。いま世界では、“1%対99%”と評される格差社会が問題になっており、これが移民問題や内乱につながっています。社会を変えなければ世界も日本も持たないと危機感を持っています。移民や障害者を排斥するのではなく、女性や障害者、LGBT、外国人などあらゆる多様性を包摂し認め合う社会。経済的に公正・平等で、憲法が保障する個人の尊厳が守られるような社会へのビジョンを共産党に示してほしいし、実際にそうした政策を出していると思います。

 最低賃金を上げることは、非正規労働者を含めみんなが尊厳を持って生きられる社会をつくる出発点ですよね。性差別問題も重要です。大企業から中小企業並みに税金とれというのもその通り。格差社会化に歯止めをかけ、一部のお金持ちや大企業に対して社会的責任を負わせることが重要だと。これは共産党だから出せる論点という気がします。

 うそによる政治がまん延しています。共産党に期待するのは、事実を発掘して国会で政府を追及すること。政治への期待がしぼむ中、事実に基づいた政策論議をリードしていくことは、政治への信頼を回復するためにも重要です。企業から献金をもらってないことが強みだと思います。

 政治に信頼を回復するという点では、低投票率の原因にもなっている小選挙区制など選挙制度のあり方にも声を上げ続けてほしい。

 共産党が異論に寛容であることも重要だと思っています。市民と野党の共闘の中で、さまざまな立場の人と意見を交換し悩みながらも自分たちのポリシーは守り、正しいと思う道を選択してきた。共闘の中で、共産党がより強く大きくなることを期待しています。聞き手・写真 伊藤幸


 あいきょう・こうじ 1966年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科教授(憲法学)。著書に『改憲問題』、『3・11と憲法』(共著)ほか。


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