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2019年6月22日(土)

麻生財務・金融相の不信任案・問責案

自公維が衆参両院で否決

参院予算委員長解任案も否決

 自民、公明両党と日本維新の会は21日の衆院本会議で、日本共産党など5野党・会派が提出した麻生太郎財務相・金融担当相不信任決議案を否決しました。また、同日の参院本会議でも自公維は、4野党・会派などが提出した麻生氏問責案を否決し、自公は金子原二郎予算委員長解任案を否決しました。野党議員は討論で、麻生氏が年金だけでは老後資金が夫婦で2000万円不足するとの金融庁審議会の報告書を拒否した暴挙を批判。予算委開催を拒否し続ける政府・与党を糾弾しました。

 衆院本会議で麻生氏不信任案について賛成討論に立った日本共産党の宮本徹議員は、麻生氏の報告書拒否について「参院選で与党が不利にならないよう、不都合な事実をなかったことにする党利党略」だと批判。「政治がやるべきは、貧困な年金制度の隠ぺいではなく、国民が普通に暮らせる安心の年金制度をつくるための真剣な議論だ」と主張しました。

 さらに、森友問題と公文書改ざんでの麻生氏の責任を指摘。消費税率10%への増税強行を狙う一方、米国製兵器“爆買い”など軍事費を野放図に拡大する予算編成を繰り返したとも批判し、「国民の暮らしを守るためにも、これ以上財務大臣を任せるわけにはいかない」と強調しました。

 参院本会議では、麻生氏問責案について大門実紀史議員が、都合の悪いことにフタをする安倍強権政治に麻生氏が主要な役割を果たしてきたと指摘。「減らない年金」に向けて日本共産党が提案した、高額所得者や大企業に応分の保険料や税負担を求める見直しは、厚生労働省の社会保障審議会や政府と与党の税制調査会でも議論されてきたものだとして、これに「ばかげた政策だ」と言い放った安倍晋三首相は「天につばするものだ」と批判しました。

 また、金子氏解任案について辰巳孝太郎議員は、参議院規則にもとづく野党の予算委開催要求に応じない同氏を批判。議論から逃げる官邸と与党の「しもべ」でしかない金子氏には「公平、中立たる委員長の職責は到底果たせない」と主張しました。


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