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2019年6月21日(金)

不正入試で順大提訴

10・20代の13人 「根源に女性差別」

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(写真)会見で訴訟の概要を説明する弁護団。右から角田、山崎、神原の各氏=20日、東京都千代田区

 順天堂大学医学部(東京都文京区)の不正入試問題で20日、不正の疑いがある入試を受けた10代、20代の女性13人が学校法人順天堂に損害賠償として慰謝料など計4270万1080円の支払いを求め、東京地裁に提訴しました。

 同大学は2017年度と18年度の入学試験において女性の受験生に対する不公正な合否判定があったことを認め、不利な取り扱いにより不合格となった受験生を特定。受験料の返還や追加合格などの対応をしています。

 一方、提訴後の会見で「医学部入試における女性差別対策弁護団」の神原みわ子弁護士は「同大学医学部の入試においては、17年度よりも前から女性などに不利な合否判定基準が存在していたと推測される」と指摘。「原告は『性別』という本人にとってコントロールできない要素によって差別され、入試は公正・公平に実施されているという信頼を裏切られた」と述べ、訴訟の意義を強調しました。

 角田由紀子・同弁護団共同代表は「この問題の根源にある女性差別を追及し、このようなことが二度と起きないように力を尽くしたい」と決意を示し、山崎新・同事務局長は「男女で異なる合否判定基準は意図的な差別であり、同大学の行為は強い非難に値する」と語りました。


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