2019年6月21日(金)
愛玩動物看護師法案可決
武田氏「獣医療全体強めて」
参院委全会一致
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愛玩動物看護師を新たな国家資格として設ける愛玩動物看護師法案が20日、参院環境委員会で全会一致で可決しました。
同法案による資格は、犬、猫などの愛玩動物以外の家畜は看護の対象としていません。
日本共産党の武田良介議員は質疑で、現在問題になっている家畜伝染病「豚コレラ」の対応にあたっている公務員獣医師の不足・偏在を挙げ、防疫体制にも支障が生じていると指摘。「公務員獣医師の現場の実態を踏まえた獣医療全体の体制強化」を求めました。
提案者の鬼木誠衆院議員(自民)は、動物看護師の体制や処遇に関し「今後必要に応じて検討する」と答弁。高鳥修一農林水産副大臣は「獣医療全体の体制強化に取り組みたい」としました。
武田氏は、獣医療が高度化・多様化するなか、動物看護師の役割は大きく、処遇の改善が必要だと強調しました。
愛玩動物看護師が厚生労働省の賃金構造基本統計調査で対象外のままかとただすと、同省の土田浩史政策立案総括審議官は「国家資格になってただちに調査対象となるのではない」と答弁。原田義昭環境相は「勤務実態等についてしっかり調査、把握しなければならない。処遇改善も含め努力したい」と述べました。