2019年6月17日(月)
大激戦 共産勝利で自民倒そう
京都2カ所 志位委員長訴え
倉林氏必勝を
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想定される公示(7月4日)まで半月に迫った参院選で、日本共産党の躍進で“希望と安心の日本”をつくろうと、志位和夫委員長は16日、京都市の円山音楽堂、京都府南部の宇治市文化センターで訴えました。1日の京都府綾部市に続くものです。志位氏は「大激戦です。共産党は、京都では府議会でも京都市議会でも自民党につぐ第2党、野党第1党です。京都で自民党を倒すには、共産党が『比例で第1党』になり、京都選挙区で倉林明子さんが勝つしかありません」と必勝を熱烈に訴えると、満員の聴衆で熱気があふれた会場から大きな拍手がわきおこりました。
比例予定候補の井上さとし参院議員は「トランプ米大統領の言いなりのF35の爆買いをやめ、保育園や特養建設など命を守り育むために税金を使おう」と訴え。佐藤ちひろ比例予定候補が決意表明しました。
京都選挙区(改選数2)の倉林参院議員は「国保問題を一貫して追及してきた。2期目を1兆円の公費投入で大幅引き下げをする仕事をさせてほしい」と力を込めました。
志位氏は、くらし、平和、原発、民主主義について日本共産党の提案を紹介。この中で高すぎる国保料について加入者の所得が少ないのに保険料が高いという構造問題があると指摘し、大幅引き下げが必要だと強調。倉林議員の国会追及で安倍首相が「構造問題がある」と認めさせたことを紹介し、共産党と倉林議員の勝利で国保料の大幅引き下げを実現しようと訴えました。
志位氏は、1日に懇談した臨済宗相国寺派の有馬頼底管長が「人殺しをしない、あらゆる生命を尊ぶのが『悉皆成仏(しっかいじょうぶつ)』という教え」と語ったことを紹介。朝鮮半島、北東アジアの平和をつくる上で「対話による解決」が一番と意気投合したと述べ、「『安倍政権による9条改憲は許さない』の一点で力を合わせ、『安倍改憲サヨナラ』の審判を下し、9条を生かした平和日本を」と呼びかけました。
原発30キロ圏内に京都府内5市3町があると述べた志位氏は、倉林議員が2015年2月の国会で、福島第1原発事故で東電の営業賠償打ち切り方針の撤回を求めて論戦し、直後に経産省が打ち切り見送りを回答したと語りました。同年5月に福島で開かれたシンポジウムに倉林議員が招かれて国会報告し、地元紙2紙が報道したことを紹介し、「福島の被災者にとってもなくてはならない議席です」と語りました。
民主主義にかかわる大問題として天皇の制度について話を進めた志位氏は「戦前と戦後では制度が根本的に違う」として、戦後、憲法1条で「(天皇の)地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と主権者は国民と明記されたことを指摘。「いま大切なのは『国政に関する権能を有しない』(4条)など憲法の規定を厳しく守り、天皇の政治利用をはじめ、憲法の条項と精神からの逸脱を許さないことです」と強調し、天皇の制度を政治利用した安倍首相の改憲の動きに強い警鐘を鳴らしました。
その上で「時代を変え、社会を変えるのは主権者である国民のたたかいです。『国民が主人公』は戦前・戦後・将来にわたる日本共産党の一貫した政治信条です。主権者の力を発揮し、希望ある新しい政治をつくろう」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。