2019年6月16日(日)
安倍政権打倒へ 野党共闘の発展語る
『サンデー毎日』で志位委員長語る
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週刊誌『サンデー毎日』6月23日号(6月11日発売)の「倉重篤郎のニュース最前線」で、「戦闘宣言! 安倍政権打倒の“鬼”になる」の見出しで、日本共産党の志位和夫委員長のインタビューが掲載されています。この中で志位氏は、参院選1人区で5野党・会派が一本化を合意したことについて「どの党で一本化したとしても、皆が全力で戦わなければいけない。共産党としてはわが党擁立候補で統一したところはもとより、他党擁立の候補についても全力で戦う」と表明しています。
コーナーの冒頭、倉重「毎日」専門編集委員は、共産党を「一躍野党共闘を牽引(けんいん)する立場となった」とし、志位氏を「反安倍戦線のキーマン」と紹介。「この間の野党共闘の流れを見ると、明らかに志位共産党のイニシアチブがなければここまでこなかった」と指摘しています。
志位氏は、市民と野党の共闘に踏み出したことで、「共産党への見方が変わったと思う。力を合わせて世の中を変えていくという党だなという評価も期待も感じる」と話し、「各地でエール交換が起きている。3年前は、率直に言ってギクシャクした選挙区もあったが、今回は多くで最初から気持ちよく始まっている」と共闘の発展を語っています。
衆参ダブル選について問われて、「首相がいつでも自分の都合で解散ができるという議論は、解散権の乱用」と批判。消費税10%増税などの内政の行き詰まり、日米、日ロ、日韓、日朝の八方ふさがりの外交により、解散の可能性があると指摘しました。
“衆院の289選挙区での野党の一本化は無理というのが自民党側の見立てだが”という問いには、「必ずまとまっていく」「重要なのは、与野党が競り合っている小選挙区での調整だ。これをやれば局面が大きく変わる。野党を甘く見たら痛い目にあう」と強調。2017年衆院選では小選挙区で野党一本化を進めている中で民進党の希望の党への合流問題が起き、難しい条件でたたかうことになったことを振り返り、「もしもあの総選挙で野党共闘が16年参院選を踏まえて発展していたら今ごろ安倍政権はない。17年総選挙とは違うことを自民党は忘れないほうがいい」と指摘。共闘の発展を「暮らし、平和、民主主義の願いにこたえる13項目の共通政策が合意できた。16年とくらべたら格段の前進だ」と語っています。
天皇の制度について、憲法で天皇とその制度を主権者である国民のコントロールのもとに置いているとして、「主客が転倒してしまうと、国民主権が相対的に弱まってしまう」と指摘。安倍首相の「令和の時代にふさわしい憲法を」との発言は、「憲法に反する最悪の政治利用だ」と批判しています。